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【感想・ネタバレあり】浅倉秋成「六人の嘘つきな大学生」を読んでみた!

久々に新規開拓をしてみて面白かったので、六人の嘘つきな大学生(著:浅倉秋成)をご紹介します。

 

読み終わった直後の感想としては、

なつころ
なつころ

もう一度何も知らずに読みたい!

もうすべてを知ってしまったから、あの時と同じようにミスリードされないし、同じ気持ちでは読めない・・・

ミスリードされてたことに気づくのが楽しいですよね。

 

なつころ
なつころ

もちろんすべてを知って読み返すのも楽しいです。

 

まだ読んでない方は、何もネタバレなしで読んでほしいと思います。

 

私は、読書家というほど本を読むわけではないですが、年間20〜30冊程度は読んでいます。

好きな作家は、湊かなえ、伊坂幸太郎、有川浩です。

好きな作家を増やしたくて、いろいろ新規開拓していますが、三人以外で好き!と思えるような作家が見つけれずにいました。

なつころ
なつころ

今回久々に「これは面白かった!!」という本、作家に出会いました。

それが今回ご紹介する「浅倉秋成」の「六人の嘘つきな大学生です。

伊坂幸太郎好きに、刺さるのではないかと思います!

この記事では、「六人の嘘つきな大学生」のあらすじや感想、おすすめな人をご紹介していきます。

 

「六人の嘘つきな大学生」とは

まずは、「六人の嘘つきな大学生」の基本情報からご紹介します。

基本情報

書名:六人の嘘つきな大学生

著者:浅倉秋成

出版社:KADOKAWA

ページ数:304ページ

受賞:ブランチBOOK大賞・本屋大賞ノミネートなど

著者「浅倉秋成」について

ここでは、著者「浅倉秋成」についても、少しご紹介します。

浅倉秋成は、講談社BOX新人賞「Powers」を受賞し、『ノワール・レヴナント』で2012年にデビューしました。

なつころ
なつころ

ノワール・レヴナントも特殊能力系ですが、面白かったです

今まで発売した単行本はそれほど多くなく、7冊です。

本作「六人の嘘つきな大学生」で、本屋大賞や本格ミステリ大賞の候補にノミネートされるなどしています。

今まで、受賞や候補に上がったことがあるのは、「ノワール・レヴナント」「教室が、ひとりになるまで」「六人の嘘つきな大学生」の3作品です。

筆者の上記3作品のおすすめ順
※すべてAmazonのリンクです。

あらすじ(ネタバレなし)

ここにいる六人全員、とんでもないクズだった。

成長著しいIT企業「スピラリンクス」が初めて行う新卒採用。
最終選考に残った六人の就活生に与えられた課題は、一カ月後までにチームを作り上げ、ディスカッションをするというものだった。

全員で内定を得るため、波多野祥吾は五人の学生と交流を深めていくが、本番直前に課題の変更が通達される。
それは、「六人の中から一人の内定者を決める」こと。仲間だったはずの六人は、ひとつの席を奪い合うライバルになった。

内定を賭けた議論が進む中、六通の封筒が発見される。個人名が書かれた封筒を空けると「●●は人殺し」だという告発文が入っていた。彼ら六人の嘘と罪とは。そして「犯人」の目的とは――。

引用:KADOKAWA

あらすじ(筆者補足・少しネタバレ?)

全員で内定を目指すONE TEAMだったのが、いきなりライバルになる。

しかも、自分達で話し合って内定者を1人選ぶというもの。

ONE TEAMとして頑張ってきた六人は、それぞれのことをわかっていたつもりだった。

だからこそ、フェアに頑張りたかった。

でも、告発文が出ると、全員が全員を疑うしかできずに、犯人を特定することにグループディスカッションの時間を浪費する。

しかも、告発文は、二面性のある出来事の裏の部分しか見ていない。(これは後半でわかるのだけども)

でも、事実だから否定はしない。

最後には、6人の中で1人を犯人と特定して、1人の内定者が決まる。

そして、その内定者が、8年越しに当時のことを調べることになり、事実が判明していく。

「六人の嘘つきな大学生」を読んだ感想(ネタバレあり)

ここからは、私が「六人の嘘つきな大学生」を読もうと思ったきっかけや読んだ感想をお伝えします。

読もうと思ったきっかけ

なぜこの本を読もうと思ったのか、読もうと思ったきっかけは、

「王様のブランチ」でブランチBOOK大賞ということで取り上げられていて、紹介されていた内容がとても私の好みだったから

というの単純な理由です。

そして、プラスしてよいきっかけになったのが、六人の嘘つきな大学生」がちょうどkindleのセール対象(30%OFF)だったからです。

小説などはなかなか割引にならないので、Kindleってめちゃめちゃお得ですよね。

ちなみに、私はこのKindle Oasisで読んでいます。

 

 

ネタバレありの感想

感想を書く時にネタバレなしで書くの難しいので、軽くネタバレありになります。

これから読む方は、ネタバレなしで読んむことをおすすめします。

これ以上は読み進めないでください。

犯人のミスリードにまんまとひっかかり、内定者のミスリードに引っかかり、パスワードのミスリードにまんまと引っかかりました。

ミスリードされてたことがわかった時のやられた感が、最高でした。

前半の語り主から、インタビューへの切り替えが絶妙です。

あの流れだと、ミスリードされますよね。

 

「人間には二面性があり、出来事には二面性がある」ということにハッとなったりもしました。

捉え方によって、違う結末になるんですよね。

ひとつの出来事を自分の捉え方で、そのまま受け入れてしまうけど、別の視点から見るようにしようと思えました。

 

また、小説を読む上で「登場人物のキャラクター」って重要ですよね。

好きになれるかどうか。

波多野祥吾を通して見た六人になってしまいますが、登場人物6人を気に入ったのもこの小説にハマった一つかもしれないです。

やはり嫌いな面もありますけど。

みんな完全にいいやつではないけど、それほど悪いやつでもなかったから、そこがより人間味溢れている様に感じました。

犯人が事件を起こすことを考えるきっかけとなった「飲み会」は、みんなの優しさのかたまりだったから、よけいに悲しく感じました。

小さなすれ違いや勘違いで、みんなの負の感情が溢れる結果となってしまいました。

先に「犯人にも先に状況連絡しておけばよかったのに」とは思いましたが、そんなことしていたら、小説は成り立ちませんよね。笑

 

波多野祥吾は、「お人好しで、普通にいい人」なのかと思いましたが、最後には「腹黒部分」が見えて、

でもそれは決行されていないので、やっぱり「普通にいい人」だなぁと思いました。

なつころ
なつころ

だからこそ、「腹黒大魔王」なんでしょうね。

ただ、その腹黒部分を見て、嶌さんは笑みがこぼれて「好きだったと思う」という嘘を妹に伝えたのはなんでなんでしょうか。

だって、嶌さんの好きな人って、ずっと投票してたあの人ですよね。

なんとなく分かる様で、分からず、その部分がスッキリしていません。

どなたか解説してください〜。

 

そして、この「六人の嘘つきな大学生」が面白かったと感じた理由として、浅倉秋成の文章が好みだったこともあります。

「あの嘘みたいに馬鹿馬鹿しかった、だけれどもどんでもなく切実だった、〜〜」

冒頭のこの表現とか好きですね。

これから浅倉秋成の本を少しずつ読んでいきたいと思えました。

「六人の嘘つきな大学生」の次に読む本

「六人の嘘つきな大学生」をが面白すぎたので、翌日には浅倉秋成の著書を探しました。

Kindle Unlimitedに登録しているのですが、1冊「教室が、ひとりになるまで」のみがKindle Unlimited対象になっていたので、すぐに一気読みました。(※2022年6月も対象になっています。)

 

 

浅倉秋成は句読点の使い方がうまいですよね。

「六人の嘘つきな大学」とは少し毛色が違って、「教室が、ひとりになるまで」は特殊能力系だったのですが、それが大丈夫な人であればおすすめです。

少し若い人向けの話だとは思いますが、学生時代のことを思い出すこともできて面白いです。

「六人の嘘つきな大学生」が面白いと感じた方でも、「教室が、ひとりになるまで」は好きではない方もいると思います。

買って読んで、面白くなかった時、とても残念な気持ちになりますよね。

Kindle Unlimitedだと、新規開拓しやすいのでおすすめです。

 

Kindle Unlimitedとは

・Amazon提供の電子書籍読み放題サービス
・月額980円で、小説・漫画・雑誌・参考書など200万冊以上が読み放題
・専用端末を買わなくても、スマホやダブレットでいつでもどこでも読書可能
・初回登録から30日間無料

Kindle Unlimited対象を見てみる

 

Kindle Unlimitedの対象本はその月によって異なるので、常にというわけではないのでご注意ください。

2022年9月現在は浅倉秋成の著書では、「ノワール・レヴナント」「フラッガーの方程式」がKindle Unlimitedの対象になっています。

1か月無料ですので、その期間でこの二冊だけ読むだけでも、2,398円(1,320+1,078)得することになります。

 

 

Kindle Unlimitedでは、毎月読める本が入れ替わるので、よりたくさんの本を読むことができ、おすすめです。

どのような本が読めるかは、以下からご確認ください。

Kindle Unlimited対象を見てみる

「余命10年」や「護られなかった者たちへ」などの映画化作品も無料で読むことができます(2022年5月現在)ので、無料期間での一気読みもおすすめです。

 

Kindle Unlimitedで読んだおすすめの本
中山七里「御子柴シリーズ」の読む順番とあらすじをご紹介!(6作品一気読みがおすすめ)
中山七里「御子柴シリーズ」の読む順番とあらすじをご紹介します。御子柴シリーズでは、過去の登場人物や過去のエピソードなどが多く登場します。そのため、読む順番はとても重要です。御子柴シリーズは発売日順に読みましょう。

【最新作】浅倉秋成「俺ではない炎上」が発売

ここまでご紹介してきました「六人の嘘つきな大学生」で浅倉秋成の本を初めて読んだという方も多いのではないでしょうか?

そんな、浅倉秋成の最新作「俺ではない炎上」が2022年5月16日に発売されました。

またも伏線が巧みに張り巡らされており、2度読み直したくなる作品と話題です。

 

 

小説って読みだすと止まらないですよね。

面白い小説探しの参考になれば嬉しいです。

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