ITパスポートを取得しても意味ないって本当?
「ITパスポートは役に立たない資格」「ITパスポートは取得しても意味ない」という話を聞いたことがありませんか?
ITパスポート受験を考えた時に、「ITパスポートを取得すると何に役に立つのか、勉強する意味がある資格なのか」気になりますよね。
・ITパスポートを実際に取得してみてよかったことは?
この記事では、実際にITパスポートを取得した筆者(事務職・文系・IT初心者)の意見をご紹介します。
「ITパスポートは意味ない」人もいるが、事務職には役に立つ!
文系・事務職でITパスポートを取得した立場の意見としては、「ITパスポートが意味ない」なんてことは決してありません。
実際に取得してみて、事務職の筆者にとっては、とても役に立つ資格であると感じています。
確かに、IT企業やエンジニアから見ると「ITパスポートは簡単すぎるし、ITとは関係ない問題も多く、意味ない・役に立たない」と感じる人もいると思います。
しかし、ITのことを全然分かっていない人からすると、基礎の基礎からITのことを学ぶことができ、ITとは少し異なるマネジメントや経営戦略のことも学べます。
プラスになることがあっても、マイナスになることはないのではないでしょうか。
✔️ビジネス基礎知識を学びたい
この2つが目的であれば、「ITパスポートは意味ない」なんてことは決してありません。
ITパスポートを取得しても意味ない人の具体例
ITパスポートを取得しても意味ない人は、すでに「ITの基礎知識がある人」です。
仕事でIT関係のことを対応している方や、趣味でITについて触れていて詳しい方などが該当します。
ITパスポートは「ITの基礎の基礎を知っていることを証明する資格」です。
それを証明しても何のメリットもない人は、「ITパスポートは意味がない」と言えるでしょう。
ITをもう少し詳しく学びたいと思っているのであれば、ITパスポートの上位資格である「基本情報技術者試験」をおすすめします。
ITパスポートよりも難易度がぐっと上がりますので、通信講座で学ぶとより理解が深まるでしょう、
ITパスポートを取得する意味がある人の具体例(事務職)
では、逆に「ITパスポートを取得する意味がある人」は、具体的にどのような人でしょうか?
それは、「IT初心者」です。
例えば、ITに関わっていない「事務職の人」や「文系出身の人」、特に「ITが嫌いな人」です。
特に「ITが嫌いな人」はITパスポートを勉強することで、苦手意識がなくなりますので、ITパスポート取得を特におすすめします。
「ITが嫌い」という方は、苦手意識克服のためにも独学よりも通信講座をおすすめします。
「ITパスポートは意味ない・役に立たない」と言われる理由
なぜ「ITパスポートは意味ない」「ITパスポートは役に立たない」と言われるのでしょうか?
それには3つ理由が考えられます。
エンジニアやIT企業に就職できるわけではない
「ITパスポートは意味ない」と言われる理由のひとつめは、ITパスポートを取得しても「エンジニアやIT企業に就職できるわけではない」からです。
ITパスポートは、ITの基礎の基礎を学ぶことができる資格です。
つまり、IT企業やエンジニアであれば「知っていてあたりまえ」のことばかりなのです。
知っていてあたりまえのことなので、IT企業やエンジニア転職などのアピールにはなりません。
ITパスポートを持っていてもIT企業やエンジニア転職などの有利にはならないため、「ITパスポートは意味がない」と言われる傾向にあるのではないでしょうか。
ITパスポートを取得したからといってエンジニアになれませんが、近づくことはできます。
また、上位資格を取得する足がかりになりますので、最終的には「ITパスポートも役に立っていた!」と言えるのではないでしょうか。
合格率が高く希少価値がない
「ITパスポートは意味ない」と言われる理由のふたつめは、合格率が高くITパスポート取得に希少価値がないからです。
ITパスポートの合格率は約50%です。
一般的に「資格」というものは、合格率が低いと資格保有者は少なくなり、希少価値があるため、重宝されます。
しかしITパスポートは、2人に1人が受かる試験であり、希少価値があるとは言えません。
そのため、ITパスポートは役に立たないと言われる傾向にあるのではないでしょうか。
ただ、「希少価値がない」=「意味がない・役に立たない」ということではないと思います。
希少価値で考えず、自分にとって役立つかを考えることが重要です。
実践的な資格ではない
「ITパスポートは意味ない」と言われる理由の3つめは、「実践的な資格ではない」からです。
ITパスポートを取得してもそれを「実践で生かす」という場面は仕事上ではあまりありません。
残念ながら、この知識を持っているから◯◯ができる、というものがないんです・・・
例えば、「簿記3級」は経理の基礎知識ですが、「簿記3級」を持っていれば、最低限「仕訳ができる」と言えます。
ITパスポートはそういうものがありません。
ITパスポートの問題も、「用語の意味を問う」問題などが多く、事例の問題などは多くありません。
実践で活かせるものではないのが現状です。
そのため、「ITパスポートは意味がない」と言われる傾向にあるのではないでしょうか。
ITパスポートを取得してよかったと感じた理由(事務職の体験談)
ここまで、「ITパスポートは意味ない」と言われる理由をご紹介してきました。
冒頭で説明した通り、筆者は「ITパスポートは役に立っている」、「ITパスポートを取得してよかった」と感じています。
ここからは、ITパスポートを取得してよかったと感じた理由をご紹介します。
あなたにとってITパスポートを取得するメリットがあるか?参考にしてもらえると嬉しいです。
事務職の中でITリテラシーが高いと評価された
「ITパスポートを取得してよかった」と感じた1つ目は、社内でITリテラシーが高いと評価されたことです。
私が所属している会社は、ITに弱く、ITリテラシーが低い社員が多いです。
その全体的にITリテラシーが低い会社の「経理事務職」ですので、本当にITが苦手でした。
だからこそ、ITを学びたいと思いました!
ITリテラシーが低い会社ゆえに、「ITパスポート」の資格取得が推奨されており、参考書費用と受験費用は合格した場合に会社が負担してくれます。
上長への資格取得費用申請を行う際に、上長からとても評価されると共に、なぜか他部門にも広まっており、評価されました。
もちろん企業によりますが、IT企業から離れた業界であり、職種であると、より評価される傾向にあると思います。
ITパスポートでITの基礎知識を身につけることができる上に、評価されると嬉しいですよね!
社内の経営戦略について理解することができた
「ITパスポートを取得してよかった」と感じた2つ目は、社内の経営戦略について理解することができたことです。
現職の社長を含め、上層部はカタカナやアルファベット3文字をよく使います。
以前は、言っていることをパッと理解ができませんでした
それがしっかり理解でき、何をしようとしているのかがわかるようになりました。
(やろうとしていることに賛成できるかは別として)
正直、とりあえず給料のために働いているところはありますので、経営戦略を理解する必要はないかもしれませんが・・・
ただ、「何を言ってるか理解できないこと」を聞くより、「理解した上で、興味ない」の方が聞いてる時間が気持ち楽ではありませんか?
このスタンスは人にもよるかもしれませんが、経営戦略について理解することができ、「ITパスポートが役に立っている」と思っています。
事務職だけどITの国家資格を持っているという自己肯定感があがる
「ITパスポートを取得してよかった」と感じた3つ目は、国家資格を取得した満足感で自己肯定感があがったことです。
仕事をしていると、例えば「同じことの繰り返し」「ミスして怒られた」「要領よく進めれなかった」など落ち込むこともあると思います。
そのような時に「国家資格を取得した」という実績があると、自己肯定感がそれだけであがりませんか?
単純ですか?笑
ITパスポートは、通常の商工会議所の資格ではなく、「国家資格」なんです。
「ITパスポートが役に立った」というのは違うかもしれませんが、取得することに喜びを感じることも大切だと思います。
取得後、「ITパスポートを取得しても意味なかった」と感じたとしても、「でも国家資格だし、意味ないこともないか」とも整理できますよね。笑
特に、事務職であるにもかかわらず、IT関係の国家資格を持っているという点がとても自信につながります。
【まとめ】ITパスポートは意味ないのか?文系・事務職などに役立つ!
ITパスポートは万人にとって、「意味がある」「役に立つ」とは言えない資格かもしれません。
そのため、もちろん「ITパスポートは意味ない」という感じる人もいます。
しかし、IT初心者やITから遠い企業や職種の人にとっては、「ITパスポートは役に立つ」と言えます。
事務職であっても、IT知識が要求される時代です。
事務職であっても「ITが強い人材」が求められますし、だんだん「分かってあたりまえ」になります。
ぜひ、「ITパスポート」でITの基礎知識を学びましょう。
「ITパスポートは意味ないって聞くしやめておこう」なんて思わずにぜひチャレンジしてみてください。
以下の記事では、ITパスポートの勉強方法や、おすすめの参考書を紹介していますので、参考になれば嬉しいです。
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